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鉄道おたく旅
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鉄道に乗るだけの旅や鉄道を使った旅や鉄道に関係ない旅や小ネタなど
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 ↑ カテゴリの解説
鉄道おたく旅 は、私が乗ったことのない国内の路線に初めて乗った時の記録です。→目次
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和歌山・奈良・大阪方面【1997年6月】
1997年6月の鉄道おたく旅の記録です

徳島港→紀三井寺(南海和歌山港線ほか)
【行程】
徳島港07:40(南海徳島シャトルライン)08:40和歌山港09:23(南海 和歌山港線)09:27水軒09:30(タクシー)09:47紀三井寺

久しぶりにスカッと晴れたおたく旅日和でした。



とりあえず和歌山港駅で水軒行きを待ちました。和歌山港駅のホームは、連絡船を受けた難波行きが出ていってしまうと、私1人の状態になり(これは予想通り)ぼーっとしているうちに電車が到着。車番は7969+?の2連で、1人乗っていたお客さんも和歌山港で降りてしまい、客は私1人のまま(これも予想通り)和歌山港駅を出発しました。和歌山港--水軒間は線路がよいのか割と速いスピードで走り、あっと言う間に水軒着。
近くにあった渡船屋で電話を借りタクシーを呼んで紀三井寺駅に移動です。水軒から紀三井寺までは、直線距離では近そうに見えますが、実際は道が曲がっている上に、幹線を通るので渋滞もあり、時間に余裕の欲しいところです。

紀三井寺→藤並(紀勢本線)
【行程】
紀三井寺09:52(JR紀勢本線 337M)10:29藤並

紀三井寺からのJRはオリジナル湘南色塗装の165系3連。デッキもそのままでロングシート化改造もなされていませんでした。ヘッドライトもデカ目でした。
途中の海南駅は高架工事の最中で、白浜方面行きの線路のみ高架になっていました。現在は1線のみですが、将来には1面2線になる様子で、待避線増の工事を行っていました。
紀伊宮原でオーシャンアローの通過を待った後、定刻に藤並着。

有田鉄道
【行程】
藤並10:36(有田鉄道)10:49金屋口11:10(有田鉄道バス)11:23藤並

紀勢本線藤並駅のちょっと手前から、進行方向左手(山側)に錆びたレールが平行します。おっちゃんがグラインダーで錆を削り取っていました。これが有田鉄道の線路でした。
乗車したのは「ハイモ180-101」というレールバス。座席はロマンスシート(っていうんでしたっけ。リクライニングも回転もしない、バスによく付いている椅子)で、進行方向右手が進行方向向きになるように固定されていました。
藤並出発時は2人の乗客でしたが、予想に反して途中駅からも1人乗り、1人降り、という状態で、それなりに需要はあるようでした。考えてみれば、鉄道とバスをあわせて、この区間に1日26往復を運行させているのですから、利用客は決して少なくないと思われます(実際帰路のバスは、下校時と重なったこともあって満員でした)。しかしながら、1便あたりにすれば、やはり「バスでも運べる」だけの乗車にすぎず、確かに鉄道が存続しなければならない必然性は無いような気もしました。
国鉄急行色のキハ58は、金屋口駅の手前の車庫の停まっていました。建物の中にいたためあまり汚れてはおらず、いつでも走れそうな雰囲気でした。行き先表示は「臨時」となっていましたが、たまにイベントなどで走行するのでしょうか。
金屋口のバスターミナルでは、阪急バスの中古車が有田鉄道バスに変身している最中のものが2台ありました。

紀州鉄道
【行程】
藤並11:29(JR紀勢本線 341M)11:51御坊12:26(紀州鉄道)12:34西御坊12:42(紀州鉄道)12:50御坊13:10(JR紀勢本線 356M)14:12和歌山

藤並からの341Mは111系。白地に水色のラインの入った阪和快速色(?)の4連。乗ったのは クハ111-7121 で旧番号は クハ111-2121。「平成4年改造」と書いてありましたが、もちろん私にはどこをどう改造したのか全くわかりませんでした。
御坊では時間があったのでいったん改札口を出ましたが、紀州鉄道に乗ろうとして切符売り場を探してもありません。係員に尋ねると、JRの窓口で売るとのこと。切符は車内補充券発行機での発行で、JR西日本仕様の切符でした。改札を通るときにはしっかりJRの改札印を押されました。
紀州鉄道の乗車車両はキハ603。普通サイズのDCでした。たぶん国鉄あたりのお下がりだと思うのですが、もとの形式が何か、私にはわかりません。両運転台、木の床のニス塗り、BOXシート、白熱灯(中身は蛍光灯かも知れない)、バス窓、という内装でした。なんとなく夜に乗ってみたくなるような車両でした。
このDC、走行時にコンパネを見ていたのですが、変速と中立しか使っていません。もしかしたら、直結ギアがないのかも?
途中の紀伊御坊駅の留置線にレールバスタイプのキハ605が放置してありました。廃車待ちでしょうか。
終点西御坊駅の駅舎はなかなかのものでした。はっきり言ってバラック小屋です。天井の高さは1.8~2m位しか無く、頭を擦りそうでした。さらに、この駅舎、出口が2カ所あるのですが、そのうち一方は人1人がやっと通れるくらいの幅の路地で、あれはたぶん私道ではないかと思いました。なお、廃線となった日高川方面への線路は、まだ撤去されていませんでした。
御坊からの紀勢本線は往路に乗った165系と全く同じ編成でした。

南海 貴志川線
【行程】
和歌山14:36(南海 貴志川線)15:07貴志15:15 (南海 貴志川線)15:44和歌山16:15(JR和歌山線 1466M)17:15橋本

和歌山からの貴志川線は和歌山よりから 2273+2703 の車番。ともに正面非貫通の3枚窓で、ドアは各車両片面に2つずつあるのですが、いずれも運転台よりは片開き、反対側は両開きと変な車両でした。
和歌山に戻ってJR和歌山線に乗車です。途中、紀和の短絡線跡を確認しました。

高野山ケーブルと南海高野線
【行程】
橋本17:29(南海 高野線 急行)18:10極楽橋18:14(南海 高野山ケーブル)18:19高野山18:22(南海 高野山ケーブル)18:25極楽橋18:31(南海 高野線 急行)19:52北野田

橋本からの南海急行は車番21016のズームカー。昭和39年製造だから私と同い年です。
橋本~九度山は比較的家が建て込んでいましたが、それより先はもうクネクネ。勾配も「50‰」とかいうのが出現して、全くの山岳鉄道でした。
高野山ケーブルは、観光客も乗せますが、地元の人の足でもあるようで、高校生なども乗っていました。そのため、運行時間帯が長く、またサイズも大きめ(2両連結あるいは連接車)でした。
ところで、今回やっと気づいたのですが、ケーブルカーは、途中で交換するとき、そこだけ複線になりますが、そこで右を通るか左を通るかは、上り下りによってではなく、その車両によっているのですね。つまり、「上りはAの線路、下りはBの線路」ではなく、「車両1はAの線路、車両2はBの線路」になっているわけです。ケーブルカーの構造から考えると当たり前のことですが、やっと今回気づきました。
ケーブルの勾配標識を見ていると、上るにつれて勾配が急になっていきました。最終的には580‰程度にまでなりました。後で知ったのですが、高野山ケーブルの勾配は曲線の式で示されるとのことです。国内のだいたいのケーブルは、直線(もちろん途中で勾配は変わるが、傾きの異なる直線をいくつかつないだ形)であるにもかかわらず、です。なお、このことは後で述べる生駒ケーブル宝山寺駅で知りました。
再び高野線で山を下り、和歌山・大阪県境を越えたところで和歌山県内の鉄道を完乗、狭山遊園前駅を通過した所で南海電鉄完乗となりました。

近鉄長野線、南大阪線、柏原線など
【行程】
北野田 19:54(南海 高野線 各停)20:05河内長野20:17(近鉄 長野線・南大阪線 準急)20:39道明寺20:52(近鉄 柏原線 各停) 20:56柏原20:58(近鉄 柏原線 各停)21:02道明寺21:08(近鉄 南大阪線 準急)21:26あべの橋

近鉄は、とりあえず乗りつぶしのために乗ったようなもんです。
ここまで乗ってこの日の予定は終了。

近鉄御所線、吉野線、橿原線など
【行程】
あべの橋10:20(近鉄 南大阪線 急行)10:49尺土10:56(近鉄 御所線 各停)11:04御所11:09(近鉄 御所線 各停)11:18尺土 11:20(近鉄 南大阪線・吉野線 急行)12:22吉野12:38(近鉄 吉野線 急行)13:30橿原神宮前13:37(近鉄 橿原線 急行) 13:54田原本

この日は7:30に起きてスタートしようと思っていたのですが、目が覚めたら9:00でした。よくよく見れば、目覚ましのセット時刻が「7:30 PM」になっていました。
またまた大阪近郊ですので、景色としてはなんということはありませんでした。行き違う「さくらライナー」や「狭軌版ACE」などで目を喜ばせていたくらいです。
橿原神宮前以南は単線になりますが、橿原神宮前~壺阪山は片道6本/時間、それ以南も4本/時間とわりと本数があるので、ダイヤ設定には苦労しているだろうと思われました。特に六田駅の行き違いパターンは巧妙でした。こんな様子です。いずれも急行は8分程度の停車時間となります。
1. 吉野行き急行到着
2. あべの橋行き特急通過
3. あべの橋行き急行到着
4. 吉野行き急行発車
5. 吉野行き特急通過
6. あべの橋行き急行発車
高野山と比べると、吉野の方がずっと家がありました。やはり高野山は本来修行の地、一方吉野山は桜が有名な観光の地であることが原因でしょうか。

近鉄田原本線、生駒線
【行程】
西田原本14:02(近鉄 田原本線 各停)14:23新王寺--王寺14:38(近鉄 生駒線 各停)15:05生駒

田原本・西田原本間および新王寺・王寺間はいったん改札を出ますが、切符は通しで発券されます。いずれも150mくらいの距離ですが、前者については途中で近鉄橿原線の踏切を渡らなくてはならないので、時間帯によっては足止めをくらうかもしれません。
田原本線は3両ワンマンカーでした。しかしワンマン仕様ではなく(整理券発券機や運賃箱などがなく)、単に車掌が乗務していないというだけです(テープは流れました)。近鉄のワンマン線区では電柱に「放送」という標識が掲げてあるのがみられました。おそらくこれを目安にテープ案内を行うのでしょう。
西田原本を出て少し行ったところに、橿原線との連絡線が見られました。それ以外には田原本線は、近鉄の本線系(?)と線路の繋がっているところはなさそうでした。

近鉄生駒ケーブル
【行程】
鳥居前15:20(近鉄 生駒ケーブル)15:25宝山寺15:49(近鉄 生駒ケーブル)15:54生駒山上16:08(近鉄 生駒ケーブル)16:16宝山寺16:20(近鉄 生駒ケーブル)16:26鳥居前

生駒ケーブルの鳥居前駅は生駒駅から歩いて5分程度。つまり生駒の街の中心地にケーブルが乗り込んできています。これはちょっと珍しい例ではないかと思います。珍しい例と言えば、鳥居前--宝山寺間は複線で(単線並列、だから交換箇所は複々線)、また全線にわたり架線がはってありました。車両側にはパンタグラフがあり、車内で用いる電気を集電している様でした。また、宝山寺より下には踏切がありました。宝山寺より上については、終点生駒山上までの間に2つの駅があるのですが、こちらには構内踏切がありました。
宝山寺までは沿線に家(一戸建てやマンション)が建て込んでおり、この路線も観光客以外に一般の人もよく利用するようでした。
宝山寺から上は観光路線になり、本数が減ります。だいたい宝山寺までの1/2~2/3の本数になります。つまり2~3本に1本は宝山寺より上の便への接続がありません。私の乗ったのは、その接続のない便でしたので、宝山寺駅で15分ほど待たされました。この時高野山ケーブルの勾配についてのことを、駅構内の説明書きから知ったのでした。

帰ります
【行程】
生駒16:32(近鉄 奈良線・難波線 急行)16:55近鉄難波--南海難波17:50(南海本線 特急サザン)18:50和歌山港19:05(南海徳島シャトルライン)20:05徳島港

あとは、かぶりつきをしながら、ひたすら徳島に帰るのみです。本当ならば、このあと水間鉄道に乗車してから帰るつもりだったのですが、朝寝坊のため時間が無くなってしまいました。
by teteg | 2005-10-29 09:58 | 鉄道おたく旅