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鉄道おたく旅
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鉄道に乗るだけの旅や鉄道を使った旅や鉄道に関係ない旅や小ネタなど
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 ↑ カテゴリの解説
鉄道おたく旅 は、私が乗ったことのない国内の路線に初めて乗った時の記録です。→目次
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九州・四国おたく旅その3-島原鉄道【1997年10月】
1997年10月の九州・四国おたく旅の記録です
島原鉄道に初乗りです。
諫早を出発点として、往復とも島原鉄道というのも芸がないので、行きは島原半島の西側を走るバスで、帰りは東側を走る鉄道で、というコースをとりました。



諌早市内から島原半島方面へは、島原鉄道と長崎県営の2社が路線を延ばしており、ともに諌早駅前にバスターミナルを持っていますが、互いに仲が悪いのか、両ターミナルは道1本隔てて離れた場所にあります。両社がターミナルを1つにすれば、施設の維持管理費、人件費は軽減できるし、利用者も便利になるので、一石二鳥だと思うのですが、、、。「それほど仲が悪いのか」と思っていると、特に郊外に出てからのバス停は共通の様だし、両社のバスがすれ違う際には、運転手さん同士互いに挨拶しているし、特に仲が悪そうには思えないのですが(ちなみに途中の観光地である小浜温泉バスターミナルも両社違う場所にありました、ハイ)。
諌早市街を抜けたバスは、途中の愛野まで島原電鉄とほぼ並行して走ります。愛野から島原半島の一番細い部分を縦断し、愛野展望台で橘湾側に出ます。キラキラ輝く橘湾を左手に見ながらバスは南下し、小浜温泉を越え、加津佐町に入ります。バスは若干遅れ気味で、加津佐での乗換時間が少ないので気をもんだのですが、加津佐駅前バス停と島原鉄道加津佐駅は国道を隔ててすぐそばだったので、無事乗り継ぐことが出来ました。ただ、バスの案内テープで「島原鉄道乗換」の放送もなかったし、運転手さんの案内もなかったことから、両者の接続は特に考慮されていないようです。
乗り込んだ島原鉄道の気動車はキハ2006の単行。車両のまん中に壁際に、柱のようなものがついている車両です。車内に「禁煙にご協力を」の張り紙がありますが、ちゃんと灰皿もついていました。しかもその灰皿には"JNR"の文字も。なおこの車両、国鉄時代の車両番号はキハ20-440だったようです。
加津佐駅停車中から、「撮り鉄」の人が1組2名いて、車両の写真を撮っていました。はじめは普通の「撮り鉄」の人かと思っていたのですが、途中から乗ってきた女子高生に、被写体になってほしいと依頼し、いろいろなポーズ・表情の写真を撮っていたことから、おそらく雑誌の取材ではないかと思われました。雑誌名はなんでしょうか?カメラマン(完全に雑誌の取材と思いこんでいる)も大変です。胸から上を窓から出して、窓の外から女子高生を撮っているときなどは、カメラを落とさないか、線路際の電柱か何かにぶつからないか、こちらが心配しました(ファインダー越しでも、ちゃんと遠近感はつかめるのでしょうか?)。
カメラマンに気をとられている間に、窓の外の海は、橘湾から島原湾に変わり、遠方には大矢野島なども見えます。やがて雲仙普賢岳が見えてくると、深江です。深江~島原は、平成2年の普賢岳の噴火以降、火砕流・土石流にによって運休・開通・運休を繰り返し、今年(1997年)の4月に「安新大橋」経由の新線で開通したところです。周囲は宅地もありますが、大きな石と土砂に覆われた荒れ地もあり、普賢岳自体も山肌が削り取られた様子が見て取れ、あの災害の凄さが感じられました。右手の諌早湾の長閑さと左手の普賢岳の壮絶さとの差が印象に残っています。
やがて南島原に着き、前方にキハ55(らしき車両)を増結して、諌早へ向かいます。カメラマンはいつの間にか降りたようです。国見町を過ぎ再び愛野町に入ったあたりから、諌早湾干拓の水門が見えてきました。テレビで見るより、ずっと大規模で、「こんなに広い範囲を干拓するのか」と驚きました。なお、現在陸になっている島原鉄道の右手一帯も干拓地であることが、「干拓の里」という駅名にも表れています。愛野からはいくつかの駅を通過し(多分バスとの役割分担だと思われる)、諌早に到着。語弊のある言い方ですが、いろいろ「楽しめた」島原半島一周でした。
by teteg | 2005-10-29 17:44 | 鉄道おたく旅