カテゴリ
↑ カテゴリの解説
以前の記事
検索
その他のジャンル
|
香港鉄【2004年11月】
2005年 11月 23日
2004年11月の鉄っぽいお出かけの記録です
2泊3日で香港に行って来ましてん。職場の同僚と遊びの旅行ですわ。初日と最終日は空港までの移動やツアーガイドに漢方薬屋に連れ込まれたり(これがあるから料金が安なるっちゅう話ですわ)なんやかんやで慌ただしゅうて、中日だけ自由気ままに香港の鉄道に乗ってきました。 バスで関空まで行きましたんやけど、割と早う着いてしもたんで、時間が余りましてん。ほんで、こんな機会やないと乗られへん関空ウイングシャトルに乗りました。乗る飛行機の搭乗口は南ウイングの中間駅下車やのに、北ウイングの先端駅から南ウイングの先端駅まで。この「中間駅」とか「先端駅」とかいうのは、通称やのうて正しい駅名みたいですわ。なんでかっちゅうたら、ウイングシャトルの中の人(おねいさん)が「中間駅行きです」とか言うとったさかい。 やっと搭乗して4時間くらいかかって香港に着陸しました。香港国際空港は、昔は九龍(Kowloon)半島の街中にあったんですが、今はランタオ島に移ってますねん。そっからMTRのエアポートエクスプレスに乗りたかったんやけど、団体旅行の悲しさ、マイクロバスに詰め込まれて移動でした。せやけど、バスの中でガイドさんから割とええレートで換金してもろたり、香港のいろんな話を聞けたり、淺水灣の綺麗な砂浜や妙に派手なお寺やそこで観光客相手に「スケベ、マルミエ、トランプ、ドウ?」「センス、ロッポンセンエンネ」などと商売熱心なちょっと怪しいにーちゃんを見ることができたりして、それなりにええんちゃうのん。 夜は北京ダックなどを食べつつ宴会。酔っぱらって数人で街中をうろつく。目的地への道筋がよくわからんかったから、通りすがりのねーちゃんに壊れまくりの英語で尋ねたりしたんやけど、聞いた端から聞いたことを忘れてしまう状態で、しまいにはどこが目的地やったのかも忘れてしまいました。人で溢れる商店街につっこんで「酔ってまっせ」と自己主張しているような言動を繰り返しながら歩いとったら、連れの1人が「今、カバンにアタリがありましたわ(^o^)」と。掏摸に注意です。 へろへろになりながら尖沙咀(Tsim Sha Tsui)のホテルに戻り、泥のように眠りました。 朝起きて早速KCR東線の紅[石勘](Hung Hom)駅へ行こうと思ったんやけど、昨夜の酒のせいでホテル発は10時前になってしもたがな。ほんで尖沙咀周辺の道は、なんか知らんけど歩く人に優しない道で、なかなかまっすぐ紅[石勘]駅に着かれへんのです。そんなこんなで、予定より大部遅れてしもたけど、なんとか紅[石勘]駅に着いて、香港の ICOCAともいわれている「八達通=オクトパスカード(通称「TAKOCA」・・・うそ)」を買うて、KCR東線 羅湖(Lo Wu)行きに乗車。駅に時刻表がないんです。そのかわり電光掲示板に「あと○分以内に来ます」と表示が出ます。香港は人口密度で言うたら首都圏並みやから、電車は次から次に走ってます。12両編成の電車に乗り込み、出発進行。 しばらく走ったらやがて海が見えてきて、郊外の雰囲気になってきたんですが、家は全部集合住宅(高層マンション)ばっかりであります。香港には「一戸建て」という概念はあれへんのかも知れません。 KCR東線の終点は中国本土との境界にある羅湖(一部の本土までの直通列車は別です)。別にそこに何があるっちゅう訳でもなく、中国本土へ行こうとしていた訳でもなく、なんとなくいわゆる「国境の町(ホンマは国境と違うけど)」ちゅうところを歩いてみたかっただけですわ。電車の中にはまだ割とお客さんが乗っていて、「う~ん、羅湖っちゅうとこは、それなりの街なんやなぁ」と想像しながら到着し、人の流れに従って進んでいきました。 ほんなら、案内板に「往 深[土川]」とか書いてあるじゃない。「あ、わし、これ違う。わし、この駅で降りたいだけやねん。」っちゅうんで、通路の一番外側の部分を歩いとったんですけど、最終的にはまた合流してしまいまして、目の前にはエミグレーションの窓口がずらっと並び、その窓口に人々がこれまたずらっと並んでいる風景。あかんやん。みんな中国本土へ行く人ばっかしやん。電車に乗ってた人等はみんな本土行く人ばっかしやったんや。と今更ながら気づき、パスポートもホテルに置いてきたので、どうしたもんかなぁ、と考えとったら、ガードマンの人たちと目が合いました。 またまた壊れた英語で、「本土へ行きたいんとちゃいます。この駅で降りて、ほんでまたKCRで戻りたいだけですねん。どないしたらよろしおまっしゃろ?」と尋ねたら、「それやったら、あそこまで戻ってなんたらかんたら」と説明を受け、どう見ても関係者以外立ち入り禁止っぽい小さなドアから出るようです。そのドアをくぐり抜けると、階段になっており、途中にも別のドアが。それが駅から外に出るドアみたいやったんですが、「ジモピー以外はこっから外に出たらタイーホ」みたいな意味のことが書いてあったので、あっさりと町歩きはあきらめ、2階にたどり着いたら、そこが改札コンコースになっておりました。大量の本土からのツアー客とともに改札を通り、無事紅[石勘]行きの電車に乗れました。 九龍まで戻ってきて、地下鉄(MRT)を乗り継ぎ、美孚(Mei Foo)からKCRの西線に乗ります。そう言うたら、昨日ガイドのおっさんが、この線のことを「西鉄」と和訳しとったなあ。この西鉄は2003年に開通したばっかりで、これにより新界(New Territories)西北地区が抜群に便利になったっちゅう話です。 車両は東線といっしょ。風景も東線といっしょで、郊外に行っても一戸建てはありまへん。終点の屯門(Tuen Mun)で降りて、同じくKCRの軽便鉄道(LR)に乗り換え。やっぱり、行く当てはあれへんのですが、なんか海に面したところまで行けそうやったから、そこまで行くことにしました。そうそう、LRっちゅうのは、阪堺電車みたいなやつです。もうちょっとカコイイけどね。 屯門碼頭(Tuen Mun Ferry Terminal)で降りて、目の前の海沿いの屯門海濱花園(Tuen Mun Promenade)を散歩。案内板によると近くにButterfry Beach ちゅうのがあるみたいで、バタフライというと思わずアレを想像して、アレがアレしてる海岸やったら萌え~やなぁ、いっちょう行ったるか! と意気込んだものの、なんかちょっと遠そうだったのでやんぴにしました。暑かったし。かわりにマーケットなんかを冷やかし。海辺なので釣具屋が何軒かあった。そういえば釣りをしている人も見た。釣れてなかったけど。 またまた九龍まで戻ってきて機場鐵路エアポートエクスプレスで空港に用はないんやけど空港往復。最高時速135kmのこの列車、乗り心地もよく最高でおました。でも他の鉄道に比べて抜群に高いねん。 九龍まで戻ってきて、ちょっと鉄は一休み。旺角(Mong Kok)にある通りが全部金魚屋だという金魚街(Goldfish Market)をいっぺん見てみたかったんです。MTRに乗り換えて奥運(Olympic)で下車し、ガイドブック片手に旺角まで歩こか、とも思ったんやけど、予想通り迷いかけたので、たまたま近くにあったミニバスのバス停から「旺角」という行き先を表示したバスに乗車。どんなルートで行くのかはわからへんけど、とにかく旺角にはつくんちゃうか。で、予想通り無事着きました。 金魚街はホンマに金魚屋ばっかりです(ちょっとだけ小動物も売ってたけど)。日本では見たこともないような形態のもいました。「日本産錦鯉入荷」という看板を大きく掲げた店もあって、小千谷も復興してきているんやな、などと国外で感じてみたり。どう見てもチョウザメの子どもが売られていたのには驚きましたが。せやけど、中国の人は金魚が好きなんですね。もともとフナを品種改良していろいろな種類の金魚を作り上げたのは中国だし。でも、ワシントン条約違反なんかありまくりやろなぁ。「にいちゃん、にいちゃん、内緒やけど店の奥の方に、凄いのありまっせ」とか。そんな目で見てるからか、店のにいちゃん、おっちゃんの雰囲気が怪しげに見えます。写真よう撮らんかった。 あと、いろいろうろつき回って、皆と一緒の夕食のため一旦ホテルへ戻りました。 夕食が終わった時は、既に夜。スターフェリーで夜景を楽しみながら香港島に渡り、まずピークトラムに乗ることにしました。ピークトラムは太平山を上る電車で、夜景が綺麗だと期待できます。港からピークトラムの山麓駅まで遊歩道が続いており、それをたどって無事乗り場へ到着。数人の人とともに乗車。このピークトラム、どう見てもケーブルカーなのに、床が階段状になってまへん。景色はばっちりであります。 山頂からは香港名物2階建てバスで降りてきました。もちろん2階の最前列のかぶりつきで。 最期はこれこそ香港名物の2階建て路面電車「トラム」に乗車しました。これまた2階のかぶりつき席で。いや~、おもろいおもろい。どうおもろいかって聞かれても困るのですが、全然飽きへんのですわ、これが。案内放送もなにもないので、適当に乗ったり降りたりしてちょっと支線にも足を伸ばしてみたり。次から次へと電車がやってくるので、何も考えんと乗降できるのが便利でした。1乗車2香港ドル(約29円)やしね。 訳もなく乗り回っているうちに時刻は23時をまわり、さすがに疲れてきました。最後の最後に「セントラル・ミッドレベル・エスカレーター」(上環 (Sheung Wan)地区の海岸縁から山の手までの坂道を楽して移動できるようにエスカレーターと何本も組み合わせた遊歩道みたいなもんですわ)っちゅうのにも乗って、まあ、これは乗ってもなんちゅうこともなかったんですが、ちゅうか怪しげな雰囲気のにーちゃんが踊り場で転がっていたりして少々困ったりもしたくらいですが、とにかく乗って、これで香港鉄は、はい打ち止め。 のはずですが、ホテルまではMTRで移動しました。これでホンマに打ち止め。 夕食の料理はどれもこれも美味く、折しも日本では野菜が高かったため、ばくばく野菜を食べていたのですが、食べ終わってから、あれ中国産野菜やな、多分。。。。。農薬大丈夫やろか。。。 英語もだいたい通じると聞いとったのに、Seven Eleven ではほとんど通じへんかった。ボールペンを買いたかったので、ぼでぃらんげーじでの会話を試みたんやけど、店員さん、その場で紙と鉛筆を貸してくれました。諦めました。結局そこではボールペンは売ってなかったみたい。 2泊3日のうち「シャチョーサン」と呼ばれた回数は3回。鉄ばっかりしていた故の少なさでしょうか。
by teteg
| 2005-11-23 19:45
| 鉄っぽいお出かけ
|